「情熱大陸」2015年11月22日放送分は、火山学者の鎌田浩毅(京都大学大学院人間・環境学研究科教授)さんの回。拙書「デジタルは人間を奪うのか」(講談社現代新書)の書評を雑誌「プレジデント」に書いていただいたことが、鎌田先生との出会いのきっかけでした。数多の書籍で埋めつくされる書店でたまたま拙書を手に取られて書評を書くに至った話を聞き、まさにセレンディピティーを感じました。何しろ、火山学者という全く他分野の専門家であるにもかかわらず、人間とテクノロジーの未来について論じた拙書の核心を見事に突かれていたのです。
それから意気投合し、「火山・地球科学とテクノロジー」をテーマに、各種メディアで3本の対談をさせていただきました。鎌田先生とのコラボレーションは、異種混合だからこそ生み出される発見、気づきがたくさんあり、生涯に渡ってそれを継続していきたいと思えるお一人です。視点、思考、価値観、人柄。そのいずれもにおいて、シンパシーを感じられる鎌田先生。

「情熱大陸」の放送では僕との対談誌が登場しましたが、実はお蔵入りになった先生との公私に渡る対話映像がたっぷりあります(7時間分位の映像はあると思いますが、23分に凝縮して番組を作る情熱大陸の編集の御苦労を目の当たりにしました)。「情熱大陸」で撮影した未公開映像の中には、今後、鎌田先生と共にしていきたいプロジェクト話も含まれており、それを別の場所で可視化したいと思います。

地球科学の視点でテクノロジー、そして人間や社会について考えると様々な本質が見えてきます。
その点でも、鎌田先生とのコラボレーションはライフワークとなりそうです。

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