拙書「デジタルは人間を奪うのか」(講談社現代新書)の発売にあたり、先般各書店を訪れ、たくさんのサイン本や色紙を書かせていただいた。どうやら初速が好調ということで、本当にありがたい。
書店の方と直接お話をし、本の動向を伺い、著者として本に込めた思いをお伝えすることで、実にかけがえのない時間となる。
Amazonはさることながら、個人的には良書とのセレンディピティがある書店が好きだし、ましてや自分の本にまつわる書店とのコミュニケーションともなると思わずウキウキする。
無数の本が生まれては、書店の中にはそれが溢れ、そして消えて行く。
1冊の本を書き上げるエネルギーはなかなかのものだが、そんなことはあまり考慮されることもなく、見事にそのふるいにかけられる。
生み出した本には独特の緊張感と宿命がのしかかり、だからこそ、多くの方に読んでいただけた時の喜びは一言では表せない。
Amazonは便利だが、書店には書店でしか味わえない空気があり、五感で本を感じられる場所である。
[サイン本や色紙を置かせていただいている書店(2014年9月29日現在)]
紀伊國屋書店新宿本店、紀伊國屋書店大手町ビル店、丸善書店丸の内本店、八重洲ブックセンター八重洲本店、ジュンク堂書店池袋本店、リブロ池袋本店、ブックファースト新宿店、文教堂浜松町店