ある老舗化粧品メーカーの役員の方から、「あえて商品をヒット、流行させたくない」という話を聞いた。

本来商品をたくさん買ってもらいたいはずのメーカーがそのようなことを考えるとは、意外に思われるだろう。

もちろんそのメーカーだって、商品はたくさん売りたい。決して、売れなくてよいと思っている訳ではない。
では、その発言の真意はどこにあるのか。

「ヒット、流行というものは永遠に続くことはない。沸点が高いと、下がったときのブランド劣化が激しい。良い商品ほど長生きさせたいから、あまり激しい山を意識的につくらないようにしているんです」ということだった。

ヒットや流行がロングセラーのきっかけになることはあるので、必ずしもその山が悪いとは思わない。

しかしながら、「ああ、あんな商品が一時期流行っていたよね」とか、「昔よくテレビに出ていたあの人、最近全く見かけなくなったよね」というオチに使われる山というのがたくさんあるのも事実だ。

だから、仮につくれたとしても、山のつくり方というものには工夫がいる。

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