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小川さんはデジタルの世界が何を私たちにもたらし、何を失う危険があるかをこの本で丁寧に解き明かしています。デジタルの世界のことは知っているからいまさらという人も、なんとなく嫌だなあと感じている人にもぜひ読んでほしい一冊です。

小川さんがこの本で書いているように技術(それによって開発された道具)が人の思考を変えることは確かにあります。哲学者のニーチェが最新式のタイプライターを使うことで、彼の文体が変わったことが紹介されていますが、私たちも最新式のツールを使えるようになったことで、膨大な情報にさらされて、その情報を取り扱うツールに振り回されて知らず知らずのうちに私たちの何かが変わってきているのではないかと思います。

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