『デジタルは人間を奪うのか』(講談社現代新書)を6年前に上梓してから、毎年連続どこかしらの入試問題、そしていまは高校現代文教科書にも活用いただいている。大学と国家公務員試験から始まり、それが高校、今年は中学入試と、本論の問いが若い世代へと移行し続けている事実が、時代の流れの一端だと実感している。一方、試験自体のフレームはほぼ変化をしていない。このような穴埋め問題を進化させた、新しい「問いのあり方」についてあれこれ考えている。

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