いま、9月に発刊される拙著の再校をしている。

紙で印刷された初校を読んでみると、PCのディスプレイに向かって書き込んだ文章とは随分違った印象になるから不思議なものだ。紙で読んでみてはじめて、大幅に書き直したくなる箇所が露になったりする。

手直しは、修正の履歴も残る文書作成ソフトウェアを使う方が明らかに便利であるし合理的だが、ゲラに直接ペンで赤入れするのが好きなので、あまり合理的ではない方の手段をあえて採択している。とにかくペンで、ひたすら赤を入れる。

スマートフォンにPC、これだけディスプレイに目を支配されていると、デジタルな手段より合理的な要素に欠けているにもかかわらず、紙と向かい合うことの特別感や喜びっていうものがあるからこれまた不思議だ。
どうも僕は、この合理的ではないところが贅沢にすら感じてしまうようだ。

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